在銘:近江守助直。銘文中「守」字体から寛文9~10年作と特定されます。越前守助広の妹婿で断トツの人気を誇る。
[作風] 鎬造庵棟。身幅尋常ながら重ねが厚く、ズッシリと手になじむ。精美な地鉄で幾分青味を帯び、地景現る。地沸厚く付き、焼き高く変化をつけた大互の目に矢筈刃交り、匂い深く小沸つき、砂流しかかり、金筋入り、刃中の冴えは格別である。帽子はすぐに小丸でやや掃きかける。茎は生(尻を僅かにつまむ)、経年による錆が濃く深い味わいとなる。寛文9~10年期の希少作大名刀で、全体に躍動観が漂っている。愛刀家垂涎の「助直」をこの機会を逃さずに是非!
[寸法等] 刃長:66.4㎝(2尺2寸)、茎長:21.5㎝、元幅:2.8㎝、先幅:2.0㎝、元重:0.7㎝、先重:0.6㎝、重量:627g。
[その他] ハバキ:時代銅に渡金、保存刀剣鑑定証、白鞘、刀袋入れ。刀身に刃切れやシナエ傷、鍛え傷はありません。上研磨済で将来までこのまま充分に楽しめます。