骨格を本来の正しい状態へリセット
私たちの背骨は、S字カーブを描くことで身体全体を無理なく支えられるように作られています。
頭蓋骨という最も重い骨を支え、重量の中で自由に身体を動かすことができるのも、このS字カーブのおかげです。
ところが、日常生活での前屈み姿勢や、足を組む、カバンを持つといった”癖”によって背骨のS字カーブが崩れてしまいます。
悪化すると、カーブが崩れたまま元に戻らなくなり、杖などが必須の身体になってしまうのです。
(画像)「ストレッチポールを用いたコアコンディショニングの短期効果に関する実験的研究2 : 健常者における立位矢状面脊椎アライメントおよび柔軟性に及ぼす効果」杉野伸治ら(2006)
助骨を広げ、十分な空気を取り入れる
前屈み姿勢は肋骨まわりを動きにくくします。すると、肺が空気を取り込みにく
くなり、呼吸が浅くなってしまいます。
エクササイズを行うことで、 リラックス効果が得られる
人は活動的な時に交感神経が優位となり、血流や体温を上げ、脳や身体を動かしやすくします。逆に食後や睡眠時には、内臓に血液を送り込み、脳や身体をリラックスモードにします。
ところが、一日中仕事をしていたり、夜遅くまでパソコンやスマートフォンを使用するような生活をしていると、交感神経ばかりが優位に働くようになります。すると常に興奮状態でいることとなり、疲労やストレスを蓄積してしまいます。
ストレッチポールは円柱形のため、わずかな揺らぎが得られます。さらに、筋肉を緩め、呼吸をしやすくする働きがあるため、副交感神経優位になりやすく、身体がリラックスモードになるのです。
(画像)ストレッチポール使用後に身体が楽になったり、気持ちいいと感じる方が非常に多いのですが、実際に床や台の上に寝た際と比較して、快い、安心感が増したと回答する方が多く、身体が床に密着したり沈み込む感覚を感じる方と相関が強いというデータもあります。 ※「前胸部のストレッチングが背部の感覚に及ぼす影響」増田敬子(2013)
すぐれた耐久性と耐性、EPE素材と技術で実現
ストレッチポールEX(MX)の芯材は、強度と粘度に優れたEPEを採用しています。EPEは耐久性はもちろんのこと、ストレッチポールに当たる部分を適度な反発力で押すことにより、最大限の効果を引き出します。
この反発が強すぎると痛みを生じさせてリラックスできず、反発が弱すぎると変形してしまいます。
図は300kgの負荷を10分間かけ続けた際の芯材の強度と、回復時間を試験した様です。EPE素材は約2.7cm緩やかに沈みその後、元の形に回復した事がわかります。これが適度な反発と変形しない形状を保つ素材で、私たちが素材にこだわる理由です。
常に最大の効果を生み出し、そして長く愛用していただくために、一切の妥協をせず製造しています。
EPEは扱いが非常に難しい素材です。この素材をストレッチポールの円柱型に加工し、同じ粘性を維持するために、工場では毎日欠かさず、気温、湿度に合わせて、材料の含有量や加工時間の調整が行われています。まるで呼吸するように沈み込み、自然に元に戻る。一本のストレッチポールを製造するために、工場では徹底した品質管理が行われています。
耐久性は、部活動で屋内外体型の異なる選手が13年間、毎日使用していても、芯材の円柱形は当初のままを維持しており、まだまだ使用に耐えられる状態でした。また合成皮革カバー(PVC)を使用することで、高い耐水性も実現させています。水泳の選手はプールサイドなどの湿気が多い場所で毎日使用されています。それでも形状が変わる事なくいつまでも質の高いエクササイズを行う事ができます。
汚れた場合でも濡れた布で簡単にお手入れをすることができます。
※図は300kgの負荷を10分間かけ続けた際の芯材の強度と、回復時間を試験した様です。EPE素材(ストレッチポール)10分間300kgの圧を加えると【約2.7cm緩やかに沈み、その後緩やかに回復した】
基本エクササイズ
胸開き
両手・両肘を床につけながら、ゆっくりと胸の高さまで広げていきましょう。無理に広げないで楽な位置まで広げたら、ゆっくりと呼吸しましょう。力を抜いて、ひと呼吸ごとに肩が落ちて、胸が開いていくような感覚です。それから、腕を元の位置に戻します。【ゆっくりを呼吸をしながら2~3回】
膝開き
両膝を外に広げて足の裏を向かい合わせにします。足の裏はくっつけてもにぎりこぶし1個分くらい離しても結構です。軽く足を投げ出すようにポールから離し、楽な位置まで戻します。
バランスの安定した場所を見つけたら、そこでゆっくり呼吸しましょう。ひと呼吸ごとに股関節が緩んでいく感覚です。片足ずつ元の位置に戻します。【ゆっくりと呼吸をしながら15秒】
肩甲骨の運動
基本姿勢で横になり、前へならえをするようにして手を天井に向けて伸ばします。肘は力が入らないように少し緩めてリラックスします。
手の上げる方向を少しみぞおちの方へおろし、まっすぐ遠くへと引き上げていきましょう。引き上げたらゆっくりと戻し、ご自身のペースで上げ伸ばしを繰り返し行います。
腕を上げる際にバランスが崩れる場合は足幅を少しひろげて安定させるようにしましょう。
浅い呼吸は酸素が全身に行き渡ることを妨げ、血流の減少、疲労の増大など様々な問題を引き起こします。
ストレッチポールに寝ると背骨のみで身体を支えることになり、肋骨が開きやすくなります。そこでリラックスして呼吸をすることで、より大きな呼吸をすることができます。
(画像)「ストレッチポールを用いたコアコンディショニングの即時効果に関する対照試験−健常者呼吸機能への影響