古くは盆具のひとつとして『草木錦葉集』に銅製ジョウロ の記述が、また『金生樹譜別録』には銅製を含めいくつかのタイプのジョウロ が図示されていることから江戸時代にはすでに銅製のジョウロ は存在していたと思われます。
出品のジョウロの正確な製作年代は定かではありませんが、明治18年に出版された『萬年青培養秘録』に同型のものが見られるため近い年代のものかもしれません。
タンクの容量からして植物の水やり用や肥料差しといった用途ではなく、万年青などの葉についた埃やよごれを落とすために使われたのではないかと想像します。ハス口は直口で外れません。別に所持する同口のものも外れない仕様になっていますのでこのタイプは元々接合されているのだと思います。(直口先から(全長):39.5cm、タンク直径:10.5cm)。実用に供するかどうかは別として、状態は私感では経年の割に良い方だと思います。
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