しゃれたラブ・コメディーに、ファンタジックな風味を加えた佳品。前半は比較的シビアな台詞もあるが、中盤はややコミカル。そして最後はそれぞれの恋愛模様がファンタジー風にまとめられる。終始ながれる音楽が上海を意識してかジャズが多く、トレンディー・ドラマのように軽い仕上がりだ。趙薇をはじめ、本木雅弘、郭品超(ディラン・クオ)、大塚シノブ、李燦森(サム・リー)、竹中直人、西田尚美ら出演者の好演も十分たのしめる。監督は張一白(チャン・イーバイ)。先に「アバウト・ラブ(関于愛)」上海篇を撮影した人であり、本作は明らかにその姉妹篇である。それを強く感じさせるのが塚本高史の出演と、「我愛」や「わたしのこと好きですか」と言った外国語による告白の台詞。「アバウト・ラブ」では「テ・キエロ(愛してる)」というスペイン語が用いられ印象的だったが、今度は中国語と日本語で重要な台詞として用いている。
音声: 北京語・日本語
字幕: 簡体字
ケースに少しそりがありますが、ディスクに問題はありません(Windows MediaPlayer で再生を確認しました)