特性が揃ったP-N型コンプリ出力素子を極めて、アンプを作っておりましたが、N型とP型では素子の生成方式が異なり、ダイナミックな特性上も対称ではありません。コンプリとして使える素子を選別し、組み合わせて名称をつけているだけです。金田式完全対称とは、言われる通り、プッシュプル素子、デュアル素子等に関しては名称共、同特性素子を使用した完全対称型です。当初回路はやや?でしたが、その後確認、証明されているように不都合もありません。今回これらの素子、回路をよりポピュラーな最少の部品類(自分の経験から信号系列の素子の数は少ない方が音の鮮度がよいと感じています。)で構成、小型、軽量で音の良いアンプになりました。容易に手に入る部品の種類が豊富で、何台も製作してしまいました。北海道から沖縄まで多数の方がご使用になっておられます。室温33℃~10℃の環境でも皆、調子良く、綺麗な音で鳴らせて頂いている返信をもらっています。
ケースは総アルミで自作、サイズは260×150×30(箱体のみ)で重量約1Kg、RCA2系統の入力切替え、DCアンプである為、μPC1237ICとリレー回路のDCプロテクタを組込みました。電源はPC用小型アダプターを改造しました。小型軽量良質で比較的容量のあるPC用の出力DC電圧、電流リミットを変更し、大容量平滑コンの突入電流に耐える(通常の高級品は規格電流以上ではシャットダウン)改造を施した物を2個使用してDC±24V-6Aとし、トータル大容量平滑コンデンサ1000μF×4,2000μF×6付です。トランス電源より遥かに小型、軽量。優れている定電圧特性は優秀で、このアンプの心臓部です。
使用素子は2SK3271-01×4(FUJI電機製 車用でRds5mΩ60V-100Aの高速ウルトラハイカレント MOS-FET),ドライバーのIRF610×4,2SJ103×4,2SK246×6、温度補償用PTC×2,6Vzener×2とμPC1237ICによるスピーカーDCプロテクタ、ゲインは約21倍で、自作小型基板で製作しました。スピーカー回路を含めた位相(周波数)補正無しの裸の特性です。
このUHC MOS-FETの音は超高域から超低域まで、力強く繊細で、今迄使用している2SK2554より美音のようです。2554と同じUHC素子のDENON製S10アンプでも聞き比べていますが、この小型完全対称UHCアンプの音は美音で強力。特にJAZZトランペット音、ベース音が変わります(製作者の偏見?)
試聴スピーカーはロジャースLS3/5,同LS5/9,KLHの机上2WAY,JBLアルニコ38cm4333風パイオニアRT-7付
、タンノイ3LZグッドマン箱、マランツLS5A,同7V,オンキョーD102FX改造機他、その他自作10cm2WAY(携帯用)等です。
アンプの性能、再現性の試験を兼ね、ケースを含めた同じ物を複数作りましたので、2台目を出品させて頂きます。
年老いた素人が作った多少いびつな小キズ有りの品物です。NC,NRで、好みの方はよろしくどうぞ。付属品は めがねケーブル だけです。
送料はご負担頂きます。