サンスイ AU-X11 中古品を修理・整備したものです。
プロテクトは解除され出音しましたが。ガリや接触不良がありました。
修理・整備で正常になりました。
外観には傷や汚れがあります。
・ 左右のサイドウッドには劣化が目立ちましたので補強を兼ねて部分的に塗装しました。
・ サイドウッド後ろ側の固定用ネジのホルダーが3個欠品しており、ワッシャーのみでねじ止めされています
・ Tape選択表示ランプを手持ち部品に交換したため暗めになっています
外観を気にされる方にはお勧めしません。写真で判断してください。
【入手時の状態】
・ ボリューム、スイッチ類の接触不良で安定的に出音せず。
整備で解消されました。
・ MMカートリッジモードにおいて正常に出音せず。
イコライザ基板のトランジスタ不良とはんだ不良が原因
・ MCカートリッジモードにおいて正常に出音せず。
MCヘッドアンプ基板のはんだ不良が原因
・ Phono関連のリレー6個 接触不良
整備で解消しました
・ L-Chのみアイドル電流が不安定
ドライブ基板のハンダ不良が原因
・ 入力選択用豆ランプが3個断線
手持ち品に交換
【修理内容】
・ イコライザ基板のトランジスタ1個手持ちの新品に交換。基板全体で半田付けをやり直し。
・ MC基板の基板全体で半田付けをやり直し。
・ ドライブ基板の半田付けをやり直し。
・ Source/Tape1/Tape2選択時の断線した豆ランプを手持ち品に交換したが暗めになっています。
【整備内容】
・ すべてのボリュームをアルコール+超音波洗浄 その後接点復活剤を塗布、ガリなし
・ すべての操作SWを分解清掃、スライドSWは分解・端子磨き・接点グリースを塗布。
・ スピーカーリレー 2個 分解し接点磨き・接点復活材を接点に塗布
・ MM/MC関連のリレー6個 分解し接点磨き・接点復活材を接点に塗布
・ はんだ箇所を点検し、微妙なところは盛りはんだ処理
・ 入出力端子磨き
・ 打診(基板を叩いて機能不良やノイズ発生がないことを確認)を実施
【調整】
・ MCヘッドアンプ基板のDCオフセット調整
・イコライザアンプのDCオフセット・サーボ調整
・FlatAmp部のDCオフセット調整
・Power AMP部の 終段バイアス電流、出力DC Offset調整
【確認内容】
・ TUNER, AUX, TAPE1,2, POWER_AMP_IN-1,2 入力で音出し確認。
20Hz から 120KHz までの周波数特性がフラットであることを確認
・ PHONO-1,2 入力 は逆RIAAフィルターを通して周波数特性を測定
ほぼRIAAカーブに沿っていることを確認し、MM/MCとも正常に音が出ることは確認。
・ 8Ω+8Ωダミー抵抗負荷、21W+21W、スイープ信号入力で数時間エージング後、異常がないことを確認
整備後の周波数特性は写真-10 を参照してください。
すべての機能は現状では正常です。
ノークレーム、ノーリターンでお願いします。