●内容:
『遠い山なみの光』
小野寺健訳 カバー装画:渡邊伸綱 2017年12刷発行
故国を去り英国に住む悦子は、娘の自殺に直面し、喪失感の中で自らの来し方に想いを馳せる。戦後まもない長崎で、悦子はある母娘に出会った。あてにならぬ男に未来を託そうとする母親と、不気味な幻影に怯える娘は、悦子の不安をかきたてた。だが、あの頃は誰もが傷つき、何とか立ち上がろうと懸命だったのだ。淡くかすかな光を求めて生きる人々の姿を端正に描くデビュー作。『女たちの遠い夏』改題
『浮世の画家』
飛田茂雄訳 2017年9刷発行
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に籠りがちに。自分の画業のせいなのか…。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる―。
『忘れられた巨人』
土屋政雄訳 カバーイラスト:桑原紗織 2017年4刷発行
遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村をあとにした老夫婦。一夜の宿を求めた村で少年を託されたふたりは、若い戦士を加えた四人で旅路を行く。竜退治を唱える老騎士、高徳の修道僧…様々な人に出会い、時には命の危機にさらされながらも、老夫婦は互いを気づかい進んでいく。アーサー王亡きあとのブリテン島を舞台に、記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描く、傑作長篇。
●著者:カズオ・イシグロ
●発行:早川書房
●サイズ:文庫(トールサイズ、厚さ2センチ)
●状態: カバー端ややしわ、ページやや日焼け
●重量:591g
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