これまで考古博物館を開く夢を持って60年以上にわたり集めてきた考古遺物を、終活の一環で断腸の思いで出品していきます。 今回は出品を一旦は躊躇した美しいフォルムの須恵器の逸品です。
装飾須恵器の台(脚)付子持広口壺です。本品の特徴はもちろん台付広口壺の肩の部分に同形状の3個の子(広口)壺が載せられている点です。口縁には沈線文が施され、胴部には沈線文で区画された間に2段の特殊な櫛書の波状文が施されています。脚部は、4本の沈文で3段に区画され、それぞれの段に三角形の透かし孔が3列開けられています。状態としては、脚部の一部に欠損があっただけで、ほぼ完品に近いものです。その欠損部もほとんどわからない程うまく補修されています。 古墳の副葬品として、特別に制作され、葬送儀礼の場で用いられたものと考えられます。大きさは写真のスケールでご確認ください。時期的に古墳時代6世紀頃と思われ願います。具体的な出土地は不明です。
これらの説明内容をご承知の上で入札をお願いします。 返品やクレームには対応しませんので写真と説明文をよく確認の上入札をお願いします。しっかり梱包して発送しますが、途中で破損する可能性はあります。その場合は、ご自身で補修できないようでしたら、返送いただければ補修いたします。よろしくお願いいたします。