地球と存在の哲学 環境倫理を越えて / オギュスタンベルク 篠田勝英訳 [ちくま新書]
自然と人間の危機を問い直す立脚点はどこにあるのか?地球がつねにすでに我々の住む風土で
ある以上、人間の倫理はそこから出発しなければならない。人間は生態系や社会の尺度から個人の
意識の尺度まで、重層する尺度のなかを生きている。それゆえ、人間の生は生態系のレヴェルの
尺度に「没入」してもいるが、同時にそこから意志的に「出現」できる実存的な存在でもある。
自然を客体化したテクノロジーの思想や逆に自然を主体化したエコロジー的全体論を越えて、
その彼方に近代性を越える風土の倫理学を構想する意欲的な試み。 -紹介(カバー)より
発行:1996年 初版 発行所:筑摩書房 表示価格:\660(+税)
状態:良品です(帯傷み)
※古本であることをご理解のうえ入札ください。