日本のオートバイ PART2
CATALOG COLLECTION カタログ コレクション
片岡義男 柏秀樹 双葉社
1946年から現在にいたるまで、日本国内でじつに数多くの
オートバイがつくられてきた。そのいずれについて、
なんらかのかたちでカタログが存在したにちがいないと考えると、
パート1の編集に際しては手に入れることも見ることもできない
多くのカタログが気になった。
1969年から1980年までを対象にしたこのパート2の編集では、
たくさんあるカタログのなかからどれを選び出すかが、
まず最初の問題だった。
一定のスペースで十二年間を見渡すためには、なんらかのかたちで
取捨選択をしなくてはならない。パート1とおなじくこのパート2でも、
平均的にはならないように心がけた。
1969年のカワサキ500SSマッハⅢから、1980年のヤマハRZ250に
いたるまでの94台のオートバイが、当時のカタログを介して
パート2のなかにならんでいる。並列3気筒の2ストローク500ccは
アメリカではH1と呼ばれていたと記憶している。
1960年代なかばからたかまっていた、クオーターマイルでもっとも速い
オートバイへの願望を、青い空の下のドラグ・ストリップで、
このオートバイは充分に満たした。青い空と白煙と排気音、飛び出しの速さ、
そして投げ出されたライダーなどが、カタログを見ていると記憶のなかから
浮かびあがって来る。
ここからはじまる「カタログ・コレクション」のパート2は、
250ccのロードレーサーとして10年分の技術開発の蓄積のうえに登場した
2ストロークの、7ポート・ピストンヴァルヴまでつながっている。
定価2,200円(当時)
1985年2月19日第1刷発行
◆状態:小口、天地等経年による薄ヤケがあります。
また頁周りにも薄いヤケ等が見受けられます。
折れ、切れ、書き込み等は見受けられません。