エンジンの下に燃料タンクを置いたアップサイドダウン・レイアウト。
ホンダならではの技術者精神が結実したかのような車体構成であったが
残念ながらそれは1年で姿を消すことになった。
絶対的なエースであったフレディ・スペンサー自身のアクシデントもあって
ライダー、マシンとも満身創痍となった'84年。
「しかし、このバイクがなければ、明くる'85年シーズンの栄冠はなかった」と
フレディは言い切った―――。
Contents
初代NSR500誕生の真相
スペンサー3勝、マモラ1勝の'84シーズンレビュー
'84NSR500の勝因と敗因
フレディ・スペンサーとアーブ・カネモトが語る'84NSR
マシンギャラリー
初代NSR500を形成した技術の核心
なぜか、レイモン・ロッシュ登場
NV0Aのレジンキット
そしてNV0Bへ
上下逆転レイアウトの真実
ぶっちぎりで勝ったかと思えば次のレースでは突如失速する……
歴代NSR500の中で飛び抜けて大きな波があった、
NVOAのパフォーマンスを検証する。
'84 NSR500全戦績――――NVOAの勝因と敗因
だれもが予期しなかった'84年
ブランニューマシンNSR500を得た矢先のアクシデント
混沌としたシーンズは、84年のNSR500の素性を顕わにしていく
フレディに、そしてNSRに何があったのか……